ホーム‎ > ‎そうなんだ!‎ > ‎

そうなんだ!<虫-3>

そうなんだ!   その1   その2  その3 その4  虫1   虫2   虫3


作業中に見つけた虫です。今まで虫は気持ちが悪くて嫌いだったのに、今では写真を撮ってはネットで調べています。
この幼虫の成虫はなんだろう? この成虫の幼虫はどんなだろう?
種類が多い上に、オスとメス、しかも幼虫から成虫までの変化…知れば知るほど難しいです。
・・・調べても “これだ!” と自信がもてないのは、<虫Navi掲示板>で教えていただいています。・・・
虫の生態が少しですが解ってきて、何かの食物連鎖がそこで途切れてしまうと思うと、消毒や除草剤はとても使えないです。

―― ここはメモのようなページですが、これから新しく調べる方の手がかりになれたら嬉しいです。――
2016年~
セモンジガサハムシ 2/27
テントウムシより小さい位、5mm程の虫ですが、これで成虫です。食草はサクラやリンゴなどの葉で、常緑樹の葉で越冬するようです。写真は越冬中でしょうか?みかんの葉の裏にピタッとついていました。蟻などの敵から身を守るために翅の一部が吸盤のように変形しています。しかも透明なので自分からは良く見えるようです。見つけた時、体は小さいのに大きな目で恐い顔をしていると思ったのに、これもカモフラージュで、下に小さな顔がありました。後ろ足に見える黒い部分も脚ではなく模様です。背中の金色のX模様が、種類の多いハムシの中での見分ける特徴です。脚も光って見えますが裏から見る体は何も模様がなく無防備状態でした。移動するとき触角を出すようです。これで飛ぶこともできるなんて、虫の身を守るための工夫って凄いですね。

 
 

ナガサキアゲハ ♂ 4/29

蛹を見つけたのは2月でした。アゲハチョウの蛹にしては大きいので調べてみると、ナガサキアゲハでした。いつもアゲハの蛹はしっかりその場所の色になっていて、この蛹もみかんの枝でよく見なければ気が付かない色でした。蝶になるのを楽しみに毎日見ていて朝、“色が少し変わっている”って話したのに、今にも雨が降り出しそうなお天気だったので“今日じゃないよね!”って思ってしまい、昼頃見るともう翅を広げていました。まだ、蛹の殻の横に居る時に見つけてよかったです。飛んで行ってしまったらどんな蝶が巣立ったか解りませんからね。まだ周りを警戒しているようでしばらくじっとしていました。ナガサキアゲハは翅に尾状突起がないので見分けられ、この辺では意外とよく見かける蝶です。



ゴミグモ 5/20
庭の作業中、ゴミ袋に入れた葉にゴミがついていると思ったら動いたのでビックリ!
調べてみると名前もそのまま “ゴミグモ” でした。ゴミに擬態しているのです。
しっかり蜘蛛の網を張って、中央にゴミ(食べかすや枯葉など)を集めた紐状の巣を作り、そこにゴミに成りすましているようです。
ここで見つけた時はもっと固まっていたのですが、カメラを出しているうちに手足を出してしまいました。 ※ 3枚目の写真は、別の巣にいたゴミグモです。紐状の下の方にいます。
 
 

オオスカシバ  5/20

蛾の一種ですが、蛾のイメージとは違って大きくても可愛い蛾で、昼に行動するのでよく見かける蛾です。翅は名前のとおり透明です。ホバリングしているので面白い虫だなと思って今まで見ていました。幼虫は後で知ったのですが、尻尾の部分に一本突起がある、クチナシの葉をバリバリ食べるあの気持ちが悪い大きな幼虫です。あまり美味しそうに葉を食べているので全部食べてしまうまで1年放っておいてみると、葉を全部食べつくされたクチナシはそのまま枯れてしまいました。やっぱりほどほどにしなければクチナシは生きていられないようです。



マルボシヒラタヤドリバエ 5/22
みかんの葉にカメムシがいるので探していると、こんな蝿なのか蜂なのか解らない1cm弱の虫がいました。
調べてみると蝿でした。 
宿り” がついているのは、なんとカメムシに寄生する蝿で、カメムシの天敵でした。私としては頑張ってカメムシを退治して欲しいです。マルボシヒラタヤドリバエはカメムシに卵を産みつけ、孵化した幼虫はカメムシの体内で育つので、被害にあったカメムシは2週間ほどで死んでしまうようです。

ヒメトラハナムグリ 5/22
ハナバチかな?と思ったのに
1cmほどの小さなハナムグリでした。
トラの模様があって黄色の毛に覆われていて、調べてみるとミツバチに擬態しているようです。羽音も飛ぶ姿もハチのようでした。
ミツバチというよりハナバチに似ていると思いましたが、何のために擬態しているのか考えてみると、天敵から身を守るのにはやっぱりミツバチかな?と思いました。本当のところは虫に聞いて見なければ解らないですね。


トビモンオオエダシャク 6/15
ツバキの剪定をしていて、ハサミを入れようとして気付きました。シャクトリムシはいろいろいますが、こんなに大きく(体長6~7㎝)て、木の枝そっくりだと、ちょっと見ただけでは気が付きませんね。危険を感じると、棒状で枝になりすまして動きません。
調べてみると、このエダシャクは顔が猫のようだと、顔をアップにした画像がネットに出ていたので、次に見つけた時に慌てず顔を撮ってみました。写真右・・・これが正面からの顔です。
チャタテムシ 6/15
チャタテムシは種類が多く、家の中(押入れ、台所、畳、本など)にいる極小さな虫が多いようです。麺類や米などにいてビックリすることがある、動かなければ気付かないほど小さな虫です。温度25℃以上で湿気が多く風通しが悪いと、どこからか湧き出てくるようです。チャタテムシはカビを食べて増え、ダニはチャタテムシを食べる。この食物連鎖は絶たなければいけませんね。
これは木の剪定をしていて見つけたもので、チャタテムシの中ではいちばん大型で翅があり、体長も1cm位ありました。3種類と思ったけれど、調べてみると全部チャタテムシのようです。写真左はクロミャクチャタテ、写真右はオオスジチャタテ、赤枠内はチャタテムシの幼虫のようです。気が付かないでいると枝が黒く見える程にすぐ増えてしまうそうです。
※チャタテムシは単位生殖で1匹だけで卵を産み、10~20日で孵り、親子で卵を産む… ネズミ講のような増え方だそうです。
ナガコガネグモ 7/5
梅雨時の草むら(低い位置)でよく見かけますが、これはまだ幼いナガコガネグモの巣のようです。左の写真は、裏側に蜘蛛がいるのに気が付かず、写真を大きくして解りました。右の写真の蜘蛛はだいぶ大きくなったナガコガネグモのようです。
白く太い蜘蛛の糸は “かくれ帯” といって、身をカモフラージュする為とか、網の張力調整の為とか、説はいろいろなようです。
ナガコガネグモは茶色の壺状の卵嚢の中で越冬し、春になると出てきて夏頃には成虫になり、秋に産卵の周期のようです。この季節だとまだ幼体で、大きくなるにつれて巣の形も変わるようです。成体はジョロウグモに似ていて大きいようです。

アオマツムシの幼虫  7/10
椿の葉陰で見つけて、調べても解らず、いつもの掲示板で教えていただきました。アオマツムシの幼虫は、若齢~中齢までは褐色で、終齢になると緑色になるそうです。
桜の葉などが好きで、ほとんど木の上で生活しているようです。都会の街路樹などで大きな声に悩まされている方が多いようです。
以前緑色のを見た写真が保存してありました。虫だけでなく何でもそうですが、雄、雌、成長過程の変化まで覚えるのは難しいですね。
幼体なのか成体なのかの判断すら
私はできなかったです。成虫虫2のページ中程にあります。
 

アブラゼミ 7/24

夜、ふと“アブラゼミが脱皮しているかも…”と思い、覗いてみました。抜け殻がいっぱいあった近くを見ると、まだ白いアブラゼミがいました。脱皮の瞬間は見られませんでしたが、まだ殻につかまっていました。始めてみる世界にドキドキしていたでしょうけれど、カメラのフラッシュで驚かせてしまいました。翅はきれいに伸びていたので、明日は元気に飛び立てると思います。


 

シンジュサン

成虫(左)を初めて見た時は大きくて(15cm位)ビックリしました。今、画像を見て翅の先に目のような模様あって、一瞬蛇に見えて、またまたビックリです。イボタの木に大きな蓑虫(3/29)がぶら下がっていたので調べてみました。するとこれが2年前に大きな蛾で驚いたシンジュサンの越冬の姿でした。幼虫はどんなだろうと調べてみると、7月頃に蓑虫がいた場所の近くにいました。幼虫は木の葉を食べて大きくなるそうですが、成虫は何も食べないそうです。


オオフタモンドロバチ 8/16
ヤマボウシの枝についていました。そっとしておくつもりだったのに、写真を撮ろうとして枝を折ってしまいました。近くに1匹蜂がいたので調べてみるとその蜂の巣のようでした。巣立った蜂でしょうか、それとも空の巣を見つけて卵を産み付けようとしていたのでしょうか。
ドロバチは巣の中に一部屋ずつ仕切りをして卵を産み、蛾などの幼虫(仮死状態にしたもの)を餌に入れて蓋をしておき、春になると幼虫を食べて育ったドロバチが穴をあけて出てくるようです。この巣は穴があいていたってことは巣立った後のようです。
オオフタモンドロバチは見た目は怖そうに見えますが、
単独行動で意外とおとなしく、巣をいたずらでもしない限り人を刺すことはないそうです。蛾の幼虫などを餌にしているので植物にとっては嬉しい存在なので大切にしたいです。
この蜂のように落葉樹の枝、他にも枯れた木や竹の穴を利用して、土を運んできれいに巣を作るようです。私は初めて見ましたが、冬に葉を落とした木についていることがあるようです。

 
アケビコノハ 8/21
アカエグリバを調べた時、この柄を知って “見てみたい” って思っていたので、
初めて見たのにすぐ解りました。
止まると枯れ葉に成りすましてしっかり翅を閉じてしまうので、翅を広げたところは図鑑の写真を貼らせていただきました。ブルーベリーの枝にぶら下がって止まっているのですが、止まったところを見なければ虫だとは気が付きませんね。見事な擬態です。
 

タマムシ 9/9
台風が去ったあとのベランダに死んだタマムシが転がっていたので、日が当たっている所で写真を撮ってみました。 法隆寺の “玉虫厨子” のように昔から装飾品に利用されたタマムシです。タマムシは死んでも翅の色が褪せないそうです。
幼虫から成虫まで、サクラ、ケヤキ、エノキの葉や木を食べて過ごし、翅の光で天敵の目を眩ますので夜ではなく昼に活動するようです。それならもっと見かけそうなのに意外と見かけないのは、6月~8月の2ヶ月位の間しか活動しないからのようです。個体数も少ないのでしょうね。



アサギマダラのマーキング 10/22
アサギマダラが今年も来てくれました。毎年2~3本のフジバカマを見つけてよく来てくれると感心してしまいます。夜、画像を見ると何かマーキングしてありましたが読めないで気になっていたところ、翌日また同じ蝶がいました。今度は裏側から撮ってみると、何とか読める部分があったので、ネットで調べてみましたが、今では動いていないようなHPばかりで半ば諦めていた頃、最近でも動いている掲示板を見つけたので画像を貼り付けて尋ねてみました。すると、すぐに返事をいただくことが出来、マーキングした方がこの掲示板を見ているので近々本人から返信があると思うとのことでした。4日後、本人から返信をいただくことが出来ました。NP 9/17 サクラ… は、のっぺ山荘(長野県) 9月17日 桜井さん でした。約1か月かけて長野から飛んできたようです。何処で生まれて、何処まで飛んでいくのでしょうか? いずれにしても、ここに2日も居たってことは、急いではいないようです。
こんなことが出来るのはネット社会ならではですね。でも、今回つくづく思ったのは、私はここまで辿りつくことができたものの、解らないで終わってしまう人の方が多いと思います。何も生かされないのなら、マーキングされた蝶は迷惑ですよね。長い距離を飛ぶ大事な翅ですからね。

 
 渋柿に蟻  11/30
大きな渋柿も残り一つになってしまったと見ていると、鳥が突いたのかこんな形になっていました。
よく見ると蟻が数匹いました。大きな柿の木の枝の先です。どうして小さな蟻がここに辿り着くのか不思議です。一匹が仲間を呼んで来たのでしょうが、最初の蟻の手柄は大したものですね。
それにしても、もうすぐ下に落ちるから、落ちてからゆっくり食べれば楽だと思うのに・・・


2日後、柿は落ちていて、ヘタの部分だけが残っていました。生存競争が激しいらしく、下に落ちたら瞬く間に無くなってしまうようです。



そうなんだ!   その1   その2  その3 その4  虫1   虫2   虫3

Comments